速やかな協議離婚を成立させた事例(夫側)
40代Tさん(会社員)
相談内容
CONSULTATION
「離婚すること自体については妻と合意ができており、既に別居もしているが、妻から、財産分与や養育費について過大な要求をされている。妻の要求を受け入れた場合、離婚後の自身の生活が成り立たない。現在払っている婚姻費用の金額も、妻が指定したものであり、適切な金額か分からない。このまま離婚できない状態が続くと、婚姻費用の負担が重いため、できるだけ早く離婚したい。」とのご相談内容でした。
- 弁護士によるサポート状況
- まず、妻に連絡を取り、離婚条件について協議したいと申入れをしました。併せて、婚姻費用について適切な金額を算出したいとお伝えし、妻の収入資料のご提出をお願いしました。
ご依頼者である夫の収入資料と照らし合わせたところ、算定表よりも多めに支払っていることが分かりました。
そこで、妻に対し、婚姻費用は算定表に従ってお支払いしたいと伝え、了承を得て、婚姻費用を減額しました。
その上で、妻の離婚条件に関する要望をお聞きしました。妻の要望は多岐にわたっていましたが、その大半が、裁判離婚する場合には到底認められないような過大な要求でした。
そこで、それぞれの項目について、その要求が裁判では認められない過大なものであることを丁寧に説明しました。
その後、妻側にも代理人が就いたことから、代理人と協議を重ねました。
解決結果
SOLUTION
妻側がなかなか過大な要求を取り下げず、一時は協議決裂、離婚調停やむなしかと思われましたが、最終的には、当方にかなり引き寄せた条件で協議離婚が成立しました。
妻への受任通知発送から、約8か月後の解決でした。
妻への受任通知発送から、約8か月後の解決でした。
弁護士のコメント
COMMENT
また、実はご依頼者にも、調停に移行した場合のデメリットがありました。
ご依頼者にはそれについて指摘した上で、多少妻の条件を受け入れてでも協議離婚を成立させた方がよいことを説明し、ご納得いただいたことから、ご依頼者からの譲歩も引き出して交渉に臨むことができたことも、早期解決に繋がりました。